フリーズドライとはWhat’s FreezeDry?

01フリーズドライとはWhat’s FreezeDry?

フリーズドライってどんな技術? フリーズドライの特徴と歴史

フリーズドライは食品のおいしさや香り、
栄養価をそのまま保存できる乾燥方法です

フリーズドライ製法は、凍結させた食品を真空状態に置き、水分を昇華させ乾燥させる技術です。
高い温度を加えて水分を蒸発させるほかの乾燥方法とは違い、食品の味や香り、栄養素が残りやすいのが特徴です。

医薬品から宇宙食まで!
長期保存の先端技術

フリーズドライは救急医療の分野で輸血用の血液を遠隔地の病院に運ぶために開発され、
医薬品類を中心に発達しました。日本の食品分野では1960年代から少しずつ参入が始まり、インスタントコーヒーの
登場と1970年代に発売された即席麺を中心に、フリーズドライの生産規模は爆発的に広まりました。
コスモス食品の創業も1969年。「食品の味や栄養、おいしさまでそのままに長期保存できる」という
フリーズドライの特長を活かし、各種具材やふりかけ、味噌汁、お粥、スープなど、さまざまな食品づくりをしています。
さらにフリーズドライは離乳食やペットフード、宇宙食の分野にまでその用途を拡大し、進化を続けています。

フリーズドライを活用した食品・製品例

  • コーヒー

    コーヒー

  • 医薬品

    医薬品

  • スイーツ

    スイーツ

02フリーズドライのメカニズムThe Mechanism of FreezeDry

フリーズドライは、自然界にある物理の現象を利用した乾燥方法です。
              天日に干したり、高い温度を加えて水分を蒸発させる通常の乾燥方法に対して、フリーズドライは食品を真空状態にし、
気圧を下げて水分を昇華させ乾燥させます。

  • 気圧による沸点のちがいを利用

    気圧による沸点のちがいを利用

    通常私たちが生活している地上では、約100℃で水が沸騰します。
    これに対し、山の上など気圧が低い場所では沸点が下がり、水は低い温度で沸騰します。フリーズドライはこの現象を利用します。-30℃で一度食品を凍結させ真空状態にし、最低限の輻射 熱を加えて水分を昇華させることで、食品を乾燥させます。

  • フリーズドライによる物質の変化

    通常の乾燥方法において、氷(固体)は
    氷(固体)→水(液体)→水蒸気(気体)と変化しますが、
    真空下では、氷(固体)→水蒸気(気体)と変化します。
    フリーズドライでは真空乾燥を行う前に食品を凍結させることで、形状の変化を抑えます。その後、真空乾燥機の中で、最低限の輻射熱だけで、食品を乾燥させます。

    フリーズドライは、食品に高い温度を直接かけつづける一般的な乾燥方法とは違い、真空化による物理現象により、最低限の熱を間接的に伝えるだけで食品を乾燥させることができます。
    そのため食品の成分を壊しにくく、素材の良さを生かしやすい乾燥方法です。

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      PHASE
      凍結

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      PHASE
      乾燥

03フリーズドライ食品のメリットThe Merits of Freeze-Dried Food

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